近年の印刷業界は「WEB媒体」や「書籍等の電子化」などの普及により、紙媒体の需要が減少傾向にあります。印刷業界そのものが危機的状況に陥っているといっても過言ではありません。その背景となっている要因に、「インターネットによる情報通信の革命」や「タブレットやスマートフォンの普及」などがあります。スマートフォンやタブレットの普及により、通勤・通学の時間や仕事場での休憩時間でも、気軽に気になる情報を調べることが可能です。メディアの急速な電子化が進んでいることも、紙媒体の発行部数が減少傾向へとつながる大きな原因だといえます。さらには、天然資源の枯渇や環境問題への配慮からも、紙の削減を推奨する動きが高まっており、今後はさらなる印刷業界の衰退が予想されます。
　そこで、印刷業界の今後の展望として、もっとも効果的だといわれていることのひとつが、小ロット印刷の需要を把握し対応することだと思います。
　また、今後は「新規事業を展開する」といった企業戦略も、印刷業界で生き残るための解決策として有効な手段だといえます。印刷業だけに専念するのではなく、他分野の業種にまで視野を広げたうえで、今後の企業展開に貢献できると判断した事業に参入することも、厳しい印刷業界を切り抜ける有効な回避策です。新しく画期的な新規事業を展開し、厳しい現状に陥った印刷業界を皆で盛り立ててまいります。

2023年5月17日
代表取締役社長　荒地清水